山越郡八雲町鉛川
TEL 01376-3-3123
泉質 ナトリウム―カルシウム塩化物・炭酸水素塩泉

 ここは好きな温泉の一つ。自宅からそこそこの距離で、周囲は自然に囲まれ民家が無く、お湯が良くて、露天岩風呂があり、安く、食べ物がうまい。これを満たしている少ない温泉である。
 もともとは昭和43年に閉山した鉱山のふもとにあった鉛川温泉が原形。昔話を聞くと、榎本軍の落ち武者が逃げてくるということで当時の責任者がアイヌの人に頼んで金塊を埋めてもらった。目印に桐の木を植えて。ところが落ち武者は来ず、埋めた金銀財宝が見つからなくなってしまった。結局今でもどこかに眠っている…。
 昭和50年。個人所有だった温泉を町が保養施設として買い取って日帰り入浴を始める。そして昭和55年に宿泊施設を併設。露天風呂は平成3年に日高の山脈から天然の岩石250tを入れて完成する。大きな露天風呂なので一人だとちょっと寂しいのも事実。
 八雲、と言えば酪農とホタテ養殖。名産ユーラップ牛乳は朝食に出るし、夕食は海の幸が満載。料理も大きな魅力になっている。お薦めなのは日帰り客のために昼食時間だけオープンする食堂の「そば」。山形から取り寄せるそばとつゆの絶妙なバランスがたまらない。昼食時間にそばだけ食べに来るお客さんもいるというから、その味は察して知るべし。かくいう小生も天ぷらそばを頂いたが、まさに病み付きになるような出来。うまかった!  さて、温泉は無色澄明・塩味・無臭。これが湯船にたまると微濁の茶色に。鉄分が多く含まれていて体の温まりがすこぶるいい。鉛川沿いの露天風呂では小川のせせらぎを聞きながら入浴が楽しめる。キャンプ場やレクリエーション施設も使え、雄鉾岳への登山入り口もあるのでレジャー基地としても要チェックだ。


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