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大きな湯船が中央にある男性湯
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札幌市南区小金湯27番地
TEL:011-596-2611 |
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札幌と定山渓温泉の間に位置する小金湯温泉郷は三軒の宿がある。ここで最古の温泉宿が「黄金湯温泉旅館」だ。黄金と書くのは、豊平川のこの地で黄銅鉱を掘り出していたことから。小金湯となったのは定山渓鉄道が「小金湯」という停留所を設けた時から名前が定着したようだ。
明治二十年頃、ここを開墾地に着目した熊本出身の四人が農耕を目的にやってきた。その後、定山渓開祖定山和尚が大きな、樹齢六百年と言われるカツラの巨木で仮寝や一憩をしたと伝えられている。記録によると温泉は古川太左衛門が始め、大正三年に福田金之助、昭和二年に宮崎秋雄、昭和十七年に板倉雄二、昭和三十四年に板倉弘三と続き、今では板倉一雄がその経営を引き継いでいる。目印となったカツラの巨木は折れて小さくなってしまってはいるが、宿の正面にあり、たもとには三十三観音が並んでいる。
温泉は湯元から引き込む約30℃の源泉を加熱させて浴場へ導いている。泉質は単純硫黄泉(硫化水素型・低張性弱アルカリ性低温泉)。無色透明・硫化水素臭・無味のお湯は冷え性や慢性皮膚病、切り傷、糖尿病、高血圧に効能があるとされる。「皮膚病、ウルシかぶれや草かぶれにはめっぽういいんですよ」とご主人。昔は湯治場として多くの人たちを迎えていたという。
温泉には露天風呂がない。というか、最近の温泉にあるようなサウナ、バイブラバス、打たせ湯とは無縁の世界。男湯中央には丸い大きな湯船がデンとある。今で言うジェット水流なる噴出をする内風呂も対で二つあって、その一つに入るわけだが、これも中々楽しい。大きいのに入り、小さいのに入り。たまには窓辺で火照りを冷ましたり。そんでもってお湯のぬるぬる感がたまらない。いい感じ、だ。
広さでは女性用はちょっと狭くて可愛そうだが、昔の名残で…感銘を受けながら入ってもいいんじゃなかろうか、と。近頃の宿は何でも近代化すればいいような風潮で悲しいけれど、たまには味のある温泉を見つける旅をしたいものだ。ちなみに蛇口やシャワーから出るお湯も温泉である。これも滅多にお目にかかれない温泉だ。
建物は昭和十七年当時のまま。昔ながらの建築手法が随所に見られ、情緒溢れる宿になっている。今ではなかなか見られないしっかりとした造り。客室は昔と変わらず19部屋、宿泊人数で60名余り。日帰り入浴客の休憩室も用意し、ゆったりとした時間を過ごせるようにしている。「満足して帰っていただけるようにしています」というご主人。札幌から最短の温泉郷である。
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こじんまりとした女性湯 |
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純和風の客室 |
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入り口の右が受け付け |
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樹齢600年以上と言われるカツラの木 |
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男湯には小さな浴槽が二つある |


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