遂に留寿都にも温泉ができた。道内は温泉ブームの最中、各地ではおらが町・村の温泉をとあちこちで新しい温泉がオープンしている。村民待望の湯がお目見えしたのは平成12年12月のことだ。およそ5ヶ月をかけて発掘ボーリングをして約1000mあたりから泉温46℃のナトリウム―塩化物泉を引き当てた。動力による汲み上げだが湯量は毎分60rと安定している。計画では3年間の仮設浴場を経て宿泊施設も備えた温泉になる予定だが、留寿都村観光課の話では平成14年度現在のところもう少し遅れそうとのことである。まぁ、それも残念と言えば残念だが、反対に嬉しい。というのは、今の仮設では木造平家で男女とも湯舟が一つ、洗い場も小さく休憩所も5人いたら窮屈。国道からも見逃しやすいし、知る人しか訪れないのだ。
壁に使われるヒバが何とも落ち着いたすがすがしい気分にさせてくれる。晴れた日には羊蹄山が望める浴場の窓から、周辺の木々が揺れ動く様を眺める…。白濁色(温泉分析書ではわずかに黄色)のお湯は心持ち肌をちょいツルっとさせてもくれるし、源泉100%でそのまんま垂れ流し。これらをごくごく当たり前に一人占めできてしまう。(と言っても平日の時間があえば)何とも贅沢な湯あみが札幌から2時間圏内にあるのだ。
実際、立派な施設にでもなれば、大勢のお客さんが訪れて満員御礼は固く、一人占めも贅沢な湯あみも遠のいてしまうから。個人的にはこのままでいて欲しいなぁ。畑のまん中にあるルスツ温泉には余計な設備が一切ない。湯舟、洗い場、休憩室、これが全てだ。今後2〜3年後あたりには大きな建物に生まれ変わってしまうに違いない。今だからこそ、素朴な湯あみを十分に堪能したい。季節は冬。スキーやボードで冷えた体を暖めるのが待ち遠しい。
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洗い場には四つのシャワーと休憩用長椅子があるのみ |
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脱衣所には12人用の脱衣カゴ。次に来る人のためにスムーズに着替えたい |
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女性浴場。作りは男性と同じ。吹き抜けの天井は高く開放的だ |
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貴重品入れのロッカーと小さな休憩室は入り口右側に |
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脱衣所の窓からはこんな感じ。畑と自然の木々が景色だ |
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受け付け前には温泉の地質の紹介がわかりやすく掲示されている |
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入浴料は無料で清掃協力金として200円を受け付けで支払う |
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仮設施設のメインフロア。自動販売機、テレビは設置されている |