大きな海に出て成長して戻って来い |
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___先程も応援の言葉をいただければ、がんばれるというようなお話がありましたが、活動の中での喜びとは他にどういった事がありますか? |
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[草野]今年の成果として、地域のお祭りで3年間一緒にやってきたところが、「来年から自分たちでやってみます。」と言ってきたんですね。もともと対策をしてなかったところが、3年で変化したんですよ。今までやってきたことが最近ようやく成果が見えてきたんですね。環境のことってすぐ成果が見えにくいんですよね。そういったところで、今後もアドバイスとかも続けますけど環境活動により自発性を生み出したという成果は大きく、とても嬉しいところですね。 |
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___ある意味卒業生ですね。 |
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[草野]そうですね。それはすごく良い例えですね。また、内部の話だといろいろと活動していく中で発見だったり、自己成長して、中には自分の人生を切り開いていく人たちも出てくるんですね。ここに最初入ってきた時は漠然としていたり、ちょっと興味があるんで来ましたなんていう程度だったのが、活動をしていく中で、やっぱり自分はこの道に進みたいと言うのがはっきりして、ここから巣立っていくという動きが最近あるのが嬉しいです。また、そういう人たちって事務所に立ち寄ってくれるんですよ。就職して本州とかに行ったとしても、札幌に用事があって帰ってきた時に事務所に遊びに来たりとか、成長した人が帰ってくると嬉しいんですね。
成長した人が帰ってくるとなんかこう、鮭みたいな感じがして(笑)。北海道は鮭ですよ。川に戻って来いと(笑)。また、ここで卵を産んで仲間を増やしてくれるみたいなね。そういう良い面白い動きもありますね。
鮭に例えると面白いですね。実は今初めて言いましたけど、北海道はやっぱり鮭ですね。大きな海に出て成長して戻って来いと(笑)。 |
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___それは循環型ですね(笑)。 |
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[草野]いろんな所で学んだ栄養を北海道に還元して欲しいなと。そういう魅力はありますよ。みんななにかしら文句も言いますし、中には辞めていく人もいますけど、この場所が好きだったり、愛着を持ってくれてるんだなぁと思いますね。 ただ、居心地の良さというのも良いんですけど、そこに充実感、達成感というのも来た人に感じてもらう必要があるかなと、そのために自分のハードルを越えなければいけない。 |
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___漠然として来ている人も、ezorockに入ること事態勇気だったと思うし、せっかく入ったのだから何らかのチャンスを掴んで欲しいですね。 |
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[草野]僕、仏教の「自利利他」の考えが好きなんですね。自分のやりたいと思ったことが誰かの為になると。自分が楽しんだり、成長したりするだけじゃなく、それが社会的に何かの役に立ったり、関係がwin-winなんですよ。なのでそういった発想のことを探していくと世の中もっと良くなるんじゃないかなぁという気がしてるんですけどね。 |
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団体を強くするためにも外部の声が必要 |
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___今後予定している企画などのお知らせがあればお教えていただけますか。 |
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[草野]1月17日に「nico」というezorockの年に1度のお祭りが教会で行われたばかりなので、ご来場していただいたみなさんに感謝したいと思います。
それと、社会人の方にお仕事だけじゃなくて、もう一つ環境の活動する仲間として何か作りたいとか、何かモワモワした方は事務所のドアを叩いていただけるといつでも対応していますので来ていただきたいですね。会社とは違った意味でパワーを発揮出来ると思います。 |
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___社会人の方でモワモワしている方は是非扉を叩いて欲しいですね。 |
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[草野]それと、もう一つの展開としてステークホルダーミーティング。ezorockのことを外部の人に聞いてみようと言うことなんですね。 |
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___実は最後に外部である我々企業に対しての要望とか意見であったりとかを聞こうと思っていたんです。それに繋がって行きますね。それにしても企業がやっているステークホルダーミーティングの逆バージョンという発想はすごく良いと思います。 |
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[草野]おそらく、自分で言うのも何ですけど、期待されている感じはすごく分かるですよ。やっぱり環境団体として何かしてくれんじゃないかなと、ただ期待だけで終わってしまったら意味がないので、どういったところをezorockが直していくというところを聞いて、レベルアップしていかなければならないというところを、団体のステークホルダーである企業であったり、町内会であったり、行政などの人たちを集めてお話を聞きたいなと思っています。 |
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___今まで市民団体側のステークホルダーミーティングというのは聞いたことがないですね。 |
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[草野]聞いたことないですか?僕はやるべきだと思ってます。そういう場を作った方がいいと思います。本当は一つ一つヒアリングに行こうかとも思ってたんですけどね(笑)。 |
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___企業同士でも環境に関して話し合うような場はあまりないですからね。大体が行政主催だったり、北海道でもいくつかの企業はステークホルダーミーティングをやっていますけど、市民団体側の主催は聞いたことがないですね。
今CSR(企業の社会的責任) もそうだけどSR(あらゆる組織の社会的責任) と言うことも問われ始めていて、北海道での先駆的な取り組みというのを期待したいですね。 |
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[草野]極端な話、ダメ出ししてください。という場でいいと思ってるんですね。僕たちはいったいどこまでやればいいのかっていう期待とかの部分が良く分からないところがあるので、どんどんダメだししてもらって、それは団体を強くするための必要な情報になりますからね。 |
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___ダメ出しだとしても、そういった意見は期待の裏返しだと思うしね。 |
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[草野]活動の中などで気づいた点とかをきちんとバックしてもらう、内部の人たちは外からどう見られているか気づく時期が来たなと思っています。 |
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___他の団体のことはそんなに詳しくはないですけど、ezorockなら出来るんだろうなと思いますね。 |
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[草野]たぶんイメージとしてはメタメタに言われると思うんですけど、最後にみなさんから「がんばってねっ」ていう言葉をいただいて終わっていくんじゃないかなと思うんです。組織が持続的な社会を作っていかなければならないと言われている中で、ezorockみたいな組織はいらないよっていう発想はないと思うんです。
環境団体は持続的な社会がもし作られれば解散していいと思ってますし、ezorockじゃなくなっても名前が変わってもいいなと思ってますけど、ezorockとして循環型社会を作るまでは意味のある活動をして、ちゃんとみなさんとの関わりを大事にして次世代に引き継いで行かなければいけないなと思ってますね。
やったことを発信したら、他の環境団体にもいろいろと刺激になるかもしれないですね。それとezorock自体がまだそれだけ未熟だと言うことなんですね。もっと社会で成長するためには、みなさんからのフィードバックが必要だと思ってます。 |
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___ ezorockのステークホルダーミーティング開催の実現を楽しみにしています。その際にお役に立てることがあれば、末席に加えていただけると幸いです。ありがとうございました。 |
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